会社再生におけるデッドエクイティスワップとはどのようなものなのでしょうか?

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デッドエクィティスワップ(通称DES)とは、その名の通り、デッド(負債)とエクイティ(資本)をスワップ(交換)することです。つまり、銀行からの借入という負債を一部免除する代わりに、銀行などの債権者に対して自社株式を発行し、債権者が株主になるということです。

元来は銀行などの金融機関が、非金融機関の民間企業の株式を5%以上保有することは禁止されていたため、デッドエクイティスワップという方法は現実的ではありませんでした。しかし、平成11年度の法改正により、融資先企業の会社再生を目的とし、金融庁長官の承認を受けた場合には5%の持ち株制限が解除されることとされました。これを受け、現在ではこの再生方法は一般的な手法として認知されるようになりました。

デッドエクイティスワップのメリット

デッドエクイティスワップは通常の法的整理や私的整理による債権放棄とは少々異なります。また銀行などの融資先も債権者から株主に代わるため、将来的に当初の貸付金額を株式投資によって回収しなければならなくなるため、企業の順調な再生を支援しなくてはなりません。それらの点を考慮すると、通常の法的整理や私的整理に比べると資金繰りなどにおいては比較的融通が効くと言えるでしょう。

デッドエクイティスワップのデメリット

 デッドエクイティスワップは銀行などの融資先が債権者から株主になります。銀行側としては、企業に再生してもらうことで、当初の貸付金を配当や株式の売却などによって回収しなければなりません。従って、場合によって銀行による経営監視が厳しくなり、経営の自由度が下がるというデメリットがあります。またデッドエクイティスワップによって債務を免除された場合、税法上では債務免除益という利益が発生したものとして取り扱われるため、その分の税金を払わなければならなくなるので注意が必要です(ただし法的整理における返済、再生計画の中で行われるデッドエクイティスワップについては「期限切れ欠損金」による税金の減額が可能になります)

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