新卒で就職する学生ですが、ある企業から内定をもらいました。ただ、別の企業からも内定がもらえそうです。どちらかの内定を断ることができるのか、判断しかねています。

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参照元: 内定とは何ですか|京都はるか法律事務所

悩む会社員・法律問題

「内定」の法的な位置づけは、「労働契約の成立」、というところです。新卒で就職するということなら、大学の卒業を条件として、労働契約を締結したという意味になります。

内定の解約は自由

企業の採用テストを受けて合格となると、採用内定通知がなされます。

書面でその旨が通知されることが多いですが、最近は、メールや電話での通知も一般的です。内容としては、「貴殿を採用することになりました」というような一文があり、勤務開始予定日などについても記載があります。

新卒の場合は、「大学を卒業したら」という条件つきとはいえ、企業側は内定を出すと労働契約を成立させたことになるので、その決定を簡単に取り消すことはできません。別項「企業から一方的に内定を取り消されたのですが、引き下がるしかないでしょうか?」で詳しく触れますが、一方的な「内定取り消し」は違法であり、取り消された側はそれなりの請求ができます。

例外的に内定の取消が認められるのは、震災、また極度の経営不振などの不測の事態が発生した、または内定後に履歴書に虚偽があることが判明した、あるいは内定者が何らかの犯罪行為を行った、などの事情があるときのみです。

対して、内定者の方は、「解約の自由」の権利を持ちます。

よって、前置きが長くなりましたが、相談者様の「(複数の内定がもらえたケースで)どちらかの内定を断ることができるか」という質問に対する答えは、「できる」となります。

ただし、内定辞退は企業に大きな影響を与えるものであるので、「それ以上連絡を取らないようにして契約を取消してもらう」というような方法での辞退は、やはり非常識です。内定を辞退したい旨、きちんとその事情も含めて、自ら説明しなければならないでしょう。

雇用期間に定めのない労働契約の場合には、内定辞退を申し出て2週間経てば、その契約は自動的に解約されたということになります。

まとめ

  • 「内定」とは、条件つきでの「労働契約の成立」という法的位置づけになる。
  • 企業は、原則として一旦決定した内定を取り消すことはできない。
  • 内定を受けた側は、解約の自由の権利を持ち、内定辞退ができる。
  • 複数の会社から内定をもらった場合には、どれかひとつの企業を選んで、他の内定に対しては辞退する旨を自分から連絡する。内定辞退の連絡は早めに申し入れるのが常識的。

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